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WAW!2015 2日目のレポートと、所感です。

2015年8月30日

初日に続き、WAW!2日目のレポートです。2日目の分は、私の所感も含めてお伝えします。
岸田外務大臣によるオープニング。
その後は女性活躍担当大臣有村治子氏よりWAW!に向けて、女性活躍に向けて挨拶をいただきました。
折しも、女性活躍推進法(女性の活躍を推進するために、国や地方自治体、301人以上の企業、団体に対して、女性管理職の割合などの数値目標を設定・公表することを義務づける法律)が28日成立されました。
この2日間、海外の皆様より、「法のチカラ」による統制はわが国では賛否両論あるものの、結果論として強力に推進され風土文化にも好影響を及ぶ事例をあまた伺うことができました。日本も、ダイバーシティが浸透するまでの長い道のり、その大きな一歩を踏み出したということでしょう。
その後、分科会に分かれます。私が登壇するハイラウンドテーブルは「困難を抱える女性たち」(Women facing challenges)。女性が輝く社会という一方で、その声さえあげられない、困難に苦しむ人の多くが女性であるという現実。その中でも、シングルマザーとマタハラという点に焦点を当てた方向になりました。
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私の隣は、元ラトビア大統領である、フレイベルガ氏。国のトップであった時代、法を成立させて躍進していかれたご経験、今はSNSがあるからそのITツールを活用して積極的な発信をすればいい、と力強いエールを頂戴しました。さすが国を代表する元トップ、迫力が違います。
このハイラウンドテーブルにて、最初にスピーチをするリード・スピーカーを光栄にも担いました。私の担当は、シングルマザーについて。ひとり親世帯の貧困率平均(OECD34か国)は21.3%であるのに対して、日本のひとり親世帯の貧困率は54.6%。シングルマザーは8割以上働いている、という就業率の高さは日本でもきわめて高いにも関わらず、母子世帯はワーキングプアの典型になっているという現実。その背景には、非正規雇用などの不安定な雇用状況、日々の生活困窮(ダブルワーク、トリプルワークをしてもまだ生活費は足りない)、子供を育てながらの将来への不安、相談者不在や情報不足による孤立などが挙げられます。
私はこの世界のプロではありませんし、深い洞察もできませんが、シングルマザーこそ営業の世界にチャレンジして欲しいという想いを長年抱いており、個人的には人一倍想いのある分野でもあるので、精一杯お話しさせていただきました。
多くの場合、市場が縮小する事務職ばかりに求職しがちなのですが、確実な採用市場がある営業職、しかも年齢、学問、経験一切問わず、誰でもゼロから挑戦できて、かつ成果次第では時間のコントロールが可能だから子育時期には最適、だからです。
実際に、営業部女子課メンバーにもシングルマザーも複数人おり、中には営業経験ゼロから、4000人の中でトップを獲得してしまった女性もおります。
途中、安倍首相夫妻も視察に来てくださいました。やはり、緊張感がちがいますね。総理からもコメントをいただき、困難な女性を救い、自立支援を推進するワンストップセンター構想についてお話しくださいました。昨日に続き、安倍総理&夫人とは2度目の握手をガッチリ交わさせていただきました。
しかしながら、本当に救わなくてはいけないのは、ここに声さえも上げない人たちなのだと思います。ひとり親も、マタハラも、共通するのは「自己責任論」になってしまうこと。つまり、周囲からの「女性は家庭を守るべき」「我慢しない女性が悪い」などの偏見、差別が女性を追い込み、自己肯定力を限りなくゼロになるほど失わせてしまうこと。私たちはそのような現実を忘れてはいけません。
岩手のひとり親支援を展開する、特別非営利活動法人いんくるいわて理事長の山屋さんのお話しには涙がこぼれそうになりました。「ひとり親も、ひとつの家族のありかた」であると。マタハラも、シングルマザーも、LGBTなどのマイノリティも、マイノリティと思われない、多様性を受容できる社会になればと強く感じました。
山屋さんが展開している、「シングルマザーを救い、就労支援し、納税者にする」プログラムには深く共感しました。営業職にシングルマザーももっと進出することで就労率が高くなること、失われた自己肯定を取戻し、社会と繋がれる歓びを、他の誰でもない自分自身が活躍することで母子の幸せを創り出す、そんな内容もこのテーブルにて主張させていただきました。とはいっても、困難な女性を救い出す確立策はこれからです。
経済ジャーナリスト治部さんの素晴らしいモデレーターのお蔭で、意義高きセッションにご一緒できたことが光栄です。この機会に参画できたことで、次なるミッションも明確な輪郭をもって浮かび上がってきました。この機会が私にとって、tipping pointになることを確信しました。やること、やりたいことはいっぱいです。
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そして・・・その間、営業部女子課のメンバー皆さんも、ブースで大活躍でした!続々と、WAW!メッセージをその営業力で集め、昭恵夫人にも賛同いただく結果に。声を集めてくれる段階から当日まで、自画自賛ながらも営業部女子課メンバー皆さんの行動力は本当に凄い!と感嘆で、この営業力はブースでご一緒させていただいていたGoogleさんも感激していました。本当に、ありがとうございました!!
営業部WAW!課2
熱気に包まれ、これからのひとりひとりの活躍を大局的な視野で考えさせてくれた、WAW!2015。刺激的な学びの次は、あとは地道なアクションのみ。素晴らしいとしか言えないこの機会に、ご縁をくださった皆様、ご協力ご支援くださったすべての皆様に、御礼を申し上げます。有り難うございました!
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