NHK収録で学んだラジオの世界の奥深さ
2014年3月19日
本日の午前中はNHK放送センター(代々木)で収録でした。月1回レギュラー出演している「あさいちばん」の定期収録です。
私が担当しているコーナーは「暮らしにいかそう!ビジネスのツボ」というもので、ビジネス現場で学んだコツを暮らしに応用すると?という趣旨なのですが、今日はどうも納得がいく喋りができず悶々としておりました。収録直後のことでした。
やはり太田の失態を感知したのでしょうか、いつも組ませていただいている柿沼アナウンサーが堰を切ったように私に指導くださいました。喋りのコツ、順序、入れるべきエレメント・・・。それは私にとって目から鱗のオンパレードで、聞けばきくほど、「なるほどー!」と膝を打つものばかりでした。
伝授いただいた教えを私なりに要約すると、
・リスナーの方が情景をリアルにイメージできるよう、話は「具体的に」。
・具体的にとは、「〇才のときの出来事」など
⇒〇才と聞けばリスナーの方もより情景が浮かびその年代に重ねあわせることが可能
・解説は、具体論から出たキーワードをまとめる
⇒それまでの私は具体論から帰納するのではなく、解説ばかりで具体的にイメージできるものではなかった
などなど、文字にすると平坦に聞こえてしまうのがもったいないくらい奥深く、ここでは到底語れません。しかし素人から見て感動したのは、プロがどれだけ一つの話に対してどれだけ真剣に向き合っているか、一つひとつの言葉にはどれだけストーリーや想いが込められているか、ということ。いつも聴き手である私たちからみて「話がわかりやすい、面白い」と感じるのは、実は裏にはこのようなプロの技術や努力の結晶があるからなのです。
ラジオはテレビと違って映像がありません。耳だけに頼り、話だけで世界観が広がっていくものです。なので、話そのものが具体性がなかったり、論理立てて話されないと、聴き手の脳内変換が起こらず、一向に伝わらない。しかし話し手の話し方次第で、聴覚だけに頼る世界から、受け手側の想像は3次元にも4次元にも広がっていく。なんて不思議な世界なのでしょうか。
柿沼さん&大久保さん(もう一人のアナウンサー)の教えのお蔭でラジオの世界の奥深さをほんの少しだけ学ぶことができました。世の中の話し手さんがどれだけ苦労や努力を重ねてリスナーさんへ届けていることでしょうか。実際に、この日にスタジオに入ったら柿沼さんも発声練習として歌(オペラ??)を歌っておりました。本当に尊敬に値するものだと感じます。
この日は、この学びを得てから、TAKE2をお願いし再収録に至りました。そして終了したら、柿沼さん&大久保さんより拍手喝采。ディレクターさんからも「1回目は太田の感情が入っていなかった、2回目のほうが断然良かった」とお褒めいただきました。
素人なのでまだまだ全然、ですが、もっと話し方に磨きをかけ、良い情報をお届けしたいとやる気みなぎりました。また4月から1年間担当させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
この収録分は、25日(火)のNHKラジオ第一にて7:44くらいに放送予定です。全国ネットは「NHKネットラジオらじる★らじる」でお聴きいただければ幸いです。
今回のテーマは「他人責任論」と「自分責任論」。ぜひお聴きいただければ嬉しいです。