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面会交流の取材を通して考えたこと

2016年7月11日

「東洋経済オンライン」の連載で、今回は「面会交流」について取材、執筆しました。面会交流とは、離婚などで両親が別居した場合に、離れて暮らす親と子供が面会し、ともにひとときを過ごすことを指します。実は私自身、今回の取材をするまで、面会交流という言葉自体が初耳でした。しかし、面会交流の支援や仲介をしているNPO法人「ウィーズ」さんにお話を伺うにつれて、関心がどんどん高まり、良い面も悪い面も両方、面会交流の現実を知りました。私が一番強く感じたのは「大人が良かれと思っていたこと、信じていたことが、実は、子供にとってはそうでない場合がある」ということでした。
連載 前編
連載 後編
記事はYahooニュースにも転載され590以上のコメントが付くなど、反響の大きさを実感しました。
記事にも書きましたが、(よほどの事情を除いて)同居する親が、自分の子供を別居する親に「会わせたくない」と思うことは、子供にとっては逆効果でもあります。子供が大人の離婚を、物理的にも情緒的にも消化するためにも、定期的な面会交流は有効です。
今回は、記事だけでは到底語り尽くすことのできない、様々な人間の感情のぶつかり合いを見ることができました。記事に対して、様々なご意見も出てくることかと思います。ただ、今回思い切って、このテーマに臨んだ理由は、「子供の幸せのためには、何が大切なのか?その一つとして、面会交流そのものをまずは知ってほしい」そんな想いを込めてみました。
取材にご協力いただきましたご両親、寺林先生、そして惜しみなくお話をしてくださったNPOウィーズの羽賀理事長、光本さんには心より感謝しております。
普段面会交流が行われる公園

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