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話し方は生き方に通ずる?『大人の女の話し方』

2016年8月24日

先日、連載しているコラムで「スピーチ・プレゼン」について書きました(東洋経済オンラインコラム)。ここに記した通り、自分の「話し方」をほんの少し意識し、変えてみるだけで、非常に高い成果が上がることに驚きました。この点については、先日のブログでも書かせてもらいました(そのときのブログはこちら)。
「話し方」について高い関心を抱いていた折、何とも絶妙なタイミングで読んだのがこちらの書籍です。
『大人の女の話し方』
人前で最高の自分を表現するためのパーフェクト・ガイド
クリスティーン・ヤーンケ著/関美和訳(海と月社)
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特に女性が仕事やプライベートのシーンで人前で話すとき、自らを卑下することなく、どのようにして最大の力を発揮することができるのか、意識面と具体的なスキル面の両面からわかりやすく解説しています。
ポイントは上記の「卑下することなく」という点です。本書にもこうありました。
女子学生を対象にしたある調査によると、イエール法科大学院の女子学生は、男子学生よりもはるかに授業での発言が少ない、という結果が出ています。また、回答者の九割近くは、「男子学生は女子学生より自信をもって人前で話し、たいして重要でない意見でも大教室で怖気づくことなく発言している」と言っています。
気おくれしたり自信がなかったりするのは、学生だけではありません。働く女性も同じです。

何か成果を出してもそれは外的要因(何か自分以外のもののおかげ)だと信じ、自己評価が低いことを「詐欺師症候群」(インポスター症候群)と言うそうです。この傾向は、比較的に女性のほうが強いとも。だから女性こそ、ニセの自信は不要だが、自分らしく勇気をもって立ち振る舞おう、そんなふうに背中を押してくれるメッセージがたくさん並べてありました。
2016年のオリンピックをシカゴに誘致するための、ミシェル・オバマ氏のスピーチを指導した経験なども書かれており、世界の女性CEOたちをトレーニングしてきた第一人者ならでは。さすが、なるほどな、と膝を打ちました。(結局、2016年オリンピックはブラジル・リオに決定しましたが……)
また、聞き手とのアイコンタクト方法として挙げられているのが「フォーボックス作戦」「スイートスポット作戦」。ほかにもプレゼンやスピーチの「オープニングには問いかけや人物の引用、個人的なエピソードを持ってくる」「最後には重要な点を繰り返す」など、すぐに使えるコツが満載で、思わずメモってしまいました。
いくら内容が素晴らしくても、相手に伝わらなければ「想い」は「想い」でなくなってしまう。私はそう、思っています。ちょっとした意識と、スキルを磨くこと。私も引き続き、鍛錬していこうと思っています。
ちなみに、9月から開講する営業部女子課の達成女子大学、3回目(11月12日)はマイクロソフト社で「プレゼンの神様」といわれる、澤円氏によるプレゼン講座を企画していますので、ご関心あるかたはぜひどうぞ!
詳しくはこちら:http://eigyobu-joshika.jp/2016/07/23/tasseijoshi20160907/
今回ご紹介した本も、私が大ファンの出版社、海と月社さんから刊行されたものです。毎度、本質を突く本をとても丁寧に創られていると敬愛します。以前、ブログでも紹介した、“つい女の子”になりがちな働き方をバッサリ斬る!『大人の女はどう働くか?』(そのときのブログ)と合わせて、女性にお勧めしたい一冊です。
(海と月社さん、いつもありがとうございます!)
 

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