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自己開示と自己呈示

2016年4月7日

最近、自己開示と自己呈示についてふと思ったことがあるので記録に残しておこうと思います。
自己開示と自己呈示。その違いとは?
自己開示とは、自分をさらけ出すことです。例えば自分のことを相手に打ち明けることで距離が縮まったり、コミュニケーションに効果的なのは言うまでもありません。そして自己開示においては、女性のほうが積極的でプライベートな話をどんどんさらけ出すという結果も出ています。あるデータによれば、相手と自分との自己開示量の差を測ったところ、男性は約10%だったところ、女性は約3%。そのデータによれば、男性の場合は会話していても、どちらかだけが一方的に自己開示をするケースになりがちなのに対して、女性は相手の自己開示に応じて、自分もどんどんさらけ出していくのが多いというのです。確かに、女性同志の知人では、親しいと家庭のことや恋愛、身の上話しまでプライベートなことを知っているケースも多いです。
一方で、自己呈示とは、「相手にこう思われたい」という自分を、言動や行動、態度で演じてしまうことです。例えば何か事故があったときに、自分の非ではないと証明するかのように説明するのもそうですし、自分が偉業をなしたかのように堂々と話すのも一例でしょう。相手が抱く印象を、自らのパフォーマンスで操作することです。
で。何がいいたいかというと、仕事の世界では、おそらく自己呈示の連続でしょうから、それでは息が詰まります。けれど、自己開示だけでも、ありのままの自分を出すだけで、大きな進化・成長は(おそらくだろうけど)見られない。
相手やシチュエーションに応じて両方をうまく使いこなしながら、ときには自己呈示で「私はこういう人だ」と信じ、そういう振る舞いをすることで、なりたい自分に成長していくこともあり得るのだということです。予言の自己成就ですね。
例えば、私は本当は弱い人間だけれども、過去の失敗から乗り越えた経験を思い出し、困難に直面しても、「私は大丈夫。私は乗り越えられる」と言い聞かせて振る舞ってみる。いわば、そのような“おまじない”も、繰り返していけば、限りなくその自分のイメージに近づく行動をとっていけると思うのです。脳は自分の言葉で洗脳されますからね。
おまけ:
こちらは訪れた富山にて。剱岳を眺めながらの仕事は、山好き泣かせでたまりません!
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