メインビジュアル

第5回国際女性会議 WAW!/W20 が盛大に開催されました!

2019年3月25日

第5回国際女性会議 WAW!/W20 が盛大に開催され、参加してきました。

初日は、恒例となっている総理のスピーチ。そして今回初来日されたマララ・ユスフザイ氏のキーノートスピーチがありました。

「一冊の本、一本のペンで世界を変えられる」。命を狙われても、女子教育の重要性を訴え続けてこられた言葉の一つひとつが、ずっしりと響きます。
そして会場はとにかく、人、人、人の大混雑。

受付には大行列ができ、立ち見の参加者も。なんと会場に入れなかった人も続出しました。



私自身は、今年は登壇者ではなかったため、心おきなくオーディエンスとして楽しむことができました。素晴らしいセッションのオンパレードだったのですが、特に印象に残ったものを一部、お伝えします。

WAW!分科会「家族の未来:頼る、活かす、分かち合う」

昨年、私はこの分科会、登壇者として参加していました。今年も非常に重要なテーマを扱い、参加者からもアツい支持を受けたセッションでした。今年は大和総研の是枝さんが意思を引継ぎ、さらに発展させた形でモデレートしてくださいました。

ポイント1
女性活躍を阻む壁の一つにアンペイドワーク(家事育児などの無償ケア労働)がある。アンペイドワークは女性に偏っている。日本でケアワークをする男性が女性より少ないのは、男女における賃金格差があるから。給与が低い方(妻の場合が多い)が育休を取得し育児したほうが合理的だから(男性学の田中先生)。

古くは「社会規範」として扱われてきた性別分担、職業分担(例:男性は外で働く、女性は家庭を守る、や、男性は外勤、女性は内勤)になっていることも踏まえる必要あり。

ポイント2
ひとり親の過程が抱える問題の一つに貧困が挙げられる。しかしそれ以外でも「子どもといられる時間の少なさ」も大きなリスクだ。一人の親が一人の子供を見るよりも、10人の親で10人の子供をみるような仕組みづくりができないか。負担をひとりですべて抱え込むことなく、複数で育児を担う「シングルペアレンツホーム」が合ってもいいと思う(松川さん)。

家庭内のケアワークの分配の重要性がテーマになった一方で、W20パネルにもあった「企業として、どこまで家庭に踏み込んでいいか?」という問題(資生堂山本さん)もあります。 職場内のコミュニケーションを促進し、一人ひとりが「どんなキャリアを描きたいか?」を共有し、対見えないバイアスをみんなで超えていこう、というお話もありました。

私は2015年からWAW!に参画してきました。

当初は「営業部WAW!課」を外務省女性推進室長であった松川るいさん(現参議院議員)のご理解、ご支援を頂きながら推進したという思い出もあります。

2016年からは「WAW!アドバイザーズ」として関わり、年々、学ぶことの多いイベントになっています。

市況や時代も変化を遂げ、進化したこと、課題として残ることを議論し、それぞれが現場に持ち帰って行動に移す「きっかけ」となっているのは間違いありません。毎年、この分野で切磋琢磨する先輩や仲間の皆様から刺激を頂ける2日間でもあります。

閉会では、女性のエンパワメントの成果として「行動していく」重要性が繰り返し訴えられていましたが、本当にその通りだと思います。

営業部女子課のメンバー(地方中心に)もこのイベントに参加し、そのたびにそれぞれが地元に持ち帰って、地元でアクションを起こしてきました。最近の例では、営業部女子課の徳島メンバー達は「とくしまフューチャーアカデミー」を徳島県の事業として立ち上げ、次世代女性や若者の育成事業を推進しています。他の県でも、地元女性エンパワメントとして、北海道、山形、高知、福岡、静岡など地元の行政と連携しながら女性エンパワメント事業を展開しています。

私もこの2日間参加して、新しいアイデアがふつふつと湧いてきました。

そして林・横浜市長によるイントロステートメントには心を打たれました。「セールス職になったことでいかに女性が自立することが重要かを悟った」というお話でした。聴いた時は涙が出そうで、力強く背中を押してもらったような気持になりました。「女性がネットワークしながら課題を共有し、行動すること」がいかに尊いことか。改めて、深く感じることができました。

本イベントを開催、そして裏方でもサポートしてくださった外務省、政府関係者の皆様には心より御礼申し上げます。

戻る