人生に近道はない/今朝の日経プラスに掲載されました
2013年7月13日
「労の逸たるを知るは、良く逸する者なり」
安岡正篤氏は、人生における日々の心がけを「呻吟語」から抽出して、我々がどう振る舞うべきかを説いている。意味を解説するとすればこうだ。
骨を折って働くことが、安らかに楽しむことができる者であり、怠惰に安楽に過ごして楽しもうとする者は愚かであって、結果的に苦労は多大なものになるという。
今やかつては美化の象徴であったネアカのハードワーカーはダサイと揶揄されてしまう時代になってしまった。ある人事担当の方と打ち合わせをしていてこんな話を聞いたことがある。
「真面目に取り組んでいたり、やる気があると周囲に悟られると嫌だ、と思う人が多いんですよ」
うーん、世の中は変わったもんだ。世の中長時間労働が見直されてきたり、時短で仕事も人生も豊かに!という考え方そのものは大賛成なのだが、そこに到るまでの努力と道のりは相当なものだと私は思っている。そう、成功に近道などはないのだ。とりわけ営業においては、最初からスマートに振る舞おうと思っても成約なんて獲得できるはずもないし、愚直に顧客を想い、自分の信念や行動を信じて泥んこになりながら奮闘し続ける強さも必要になってくる。
だから私が主宰する営業部女子課の今年のスローガンも「達成女子」というものである。長く人生を謳歌するためにも「圧倒的な結果を今こそ出そう!」として、大きな成功体験を確実に積み上げておくことで後のライフイベントがあってもカムバックできる確実な体質を作り上げておく、というロジックだ。
まさに、三匹の子豚で、藁でもなく、木の枝でもなく、一番長く苦労をしてでも煉瓦の家をつくった子豚が生き残ったように。
It’s been a hard day’s night, and I’ve been working like a dog
It’s been a hard day’s night, I should be sleeping like a log
But when I get home to you I find the things that you do
Will make me feel alright ~♪
そう、これはビートルズお馴染みの A Hard Day’s Night の歌詞だ。
私が小学時にアメリカ在住の頃、英語を覚えるために繰り返し歌っていたのがビートルズ、そして繰り返し見ていたのがジュディ・ガーランド主演のサウンドオブミュージックであった。特にこの曲は、テンポがいいので小学生だった自分にはもってこいだったのだ。
その時は働いたこともないし、当然命がけで働くなんていう意義もわからない。
しかし今だからわかることがある。それは、人生の中で若いうちに一時たりとも「A Hard Day’s Night」みたいな経験を積み重ねておくことが、のちの人生に大きな財産をもたらすと。
だからある意味、大学生たちが「ブラック企業」と騒いだり、「女性活用は御社では進んでいるのですか?」と外側だけ心配する声が大きくなってくる傾向に、大きな危機感を感じているのです。
努力なくして成長なし。当たり前のことですが、責任あって自由があり、コミット果たして権利を得ることをもっと基本に立ち返って認識すべきだと思うのです。
私の大好きなA Hard Day’s Night♪ たまには大声で歌ってもいいですよねー(笑)
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今朝の日経プラスの「クールビズ」特集に、私のコメントも掲載されております。
うだるような暑さが続く中、外回りの営業は汗と日焼けが半端ない!
営業部女子課でも、アイスノンを常備して首に巻いたり、着替えのカットソーを携帯したりと、クールビズ談義で盛り上がっております。
こちらの東洋経済オンラインのコラムも大好評でした。
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