居心地の悪さを感じたら、それこそが課題発見(利尻島)
2015年8月18日
お盆休みにまとまった休暇が取れたので、北海道の離島・利尻へ行ってきました。
仕事をしているとそれなりに苦労することも、思い通りに事が進まないことも、多々あります。一つ上手くいったと思ったら、また別の壁が待っていたりと、枚挙にいとまがありません。特に組織の中で経営という立場を任せて頂いていると、独立していた時と違った重責も背負います。そして立場が上になるほど孤独であり、周囲には打ち明けられない悩みも生まれます。実力以上の仕事が降りかかって辟易したり、嫌というほど自分の欠点と対峙せねばならない時もあったり。自信喪失なんて、しょっちゅうです。
日頃は緊張が続く心身を解放させて、オフサイトにて自分の役割を認識できる時が、このような休みの日。せっかくならと、思い切って遠くに足を運びました。
(宿から見える夕日がまた美しく)
心理学者ユングは40歳前後の転機を「人生の正午」と謳いました。人生80年とすれば、40という節目を境に、これまでの40年は「影」だとすれば、これからは「影に陽が当たる」ように、今までガムシャラに生きていて見えてこなかったものが40を境に見えてきたりする、というのです。自分のキャリア観や大切にする価値観が変わってきたり、自分が担う役割が多くなったり、不安定な人生のトランジションとして捉えられるようです。
まさにアラフォー世代(笑)の私も、人生の正午真っ盛り。そう思えば、困難な時期を換言すると、「成長の過程において、自分の器を大きくするかを試される時」とも言えるのです。
ここで一皮剥けるのか、それとも安易な方向へ逃げてしまうのか。
(利尻では名物・エゾンバフンウニとムラサキウニ。今月末で漁は終わりだとのこと。利尻昆布を食べて育つ雲丹だからほっぺたが落ちそうな美味しさ)
「もし、今の自分が「居心地悪い」と思ったら、それこそが課題発見である」。
そう人生の先輩は教えてくださいました。少なくとも、その課題に向き合ってみる。一歩ずつでもいいから課題解決できるようになる。解決した道を、後輩たちに残せる人でありたいです。
(利尻山の登山道には、利尻島だけに咲く植物も。)
悶々と落ち込みが晴れないとき、それはその経験に「意味」を見いだせないときが多い。意味が見いだせないから、苦しみを乗り越えられずに堂々巡りになるのかもしれません。窮屈な世の中でも、そこに意味を見出すことができれば、置かれた景色は変わります。
(利尻山にハイキングしてきました。頂上から望む景色は、飛行機の窓から見える雲海と同じでした!)
自分の中に矛盾を感じたら、それは視点を上げるチャンスです。人としての器を大きくする過程だと感謝しつつ、ふりかかる出来事を泰然自若と受け止められるよう精進して参ります。
・・・と自戒をこめてブログに。鋭気を養い、たっぷり遊んだ後は、本業には益々精を出すのはもちろん、営業部WAW!課活動も走り抜けますー!