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嫌われる仕事

2013年7月27日

私が携わる人材育成という仕事は、ときには嫌われる職業でもある。
これだけの情報氾濫で業界スピードが急伸しているいま、企業の差別化を担っているのは「その企業にいる“人”の能力やモチベーションの高さ」。「我が社は人こそすべて」と言う経営者が多くいるのもその事実を物語っている。
それだけ重要な任務を追っている人材育成という仕事。だからこそ、真剣に向き合い「変容」を何とか生み出すために、対象者に反感を買ってしまうような苦言を言わざるを得ないときもある。
なぜ、今さらこんな面倒なことをやらされるのだろう・・・
私は業務で忙しいのに研修なんて・・・
そんな無茶なことばかり、こっちの事情をわかっていないよ・・・
こういう立場でも、できれば叱りたくないし、できればいつも笑っていたい。叱るのもエネルギーがいるし、言われたほうだって気持ちよいものでは決してない。
私がこの仕事に携わって駆け出しの頃、お客様であったある方からこんなことをぶつけられた経験がある。
「太田さんは優しすぎる。気持ちはわかるけれど、これでは変化はいつまでたっても訪れない」
そこからです、私が「厳しさ」「躾」「嫌われてもいいから本質的なことに向き合おう」と思い始めたのは。頭のモヤモヤとした塊が一気に流れ落ち、鉛のような重圧が溶解された記憶を思い出す。そしてこれまで状況を気にしすぎるあまりに叱ることができなかったこと、それは自分の中の自信が根付いていなかったということも、同時に気付く。
いま、子供を叱れない、生徒を叱れない、部下を叱れない人がいる。何やってんの。叱ることが愛情だよ。(星野仙一)
人生に数度は、もうダメだという挫折や想像を絶するような要求水準が高いミッションが必要だと私は思っている。なぜなら、そのような自分の枠を超えた挑戦があるからこそ人は跳躍し、ときには非常識な成長爆発を経験することができるから。事実、私はこの仕事で無数の人の「成長パンデミック」に出逢ってきた。本当に感動である。
私が常に正しいなんていうことはまったくありません。けれども、切実に、濁りなく、目の前の人の新しい一歩を踏み出すきっかけに携わりたいから、嫌われ者であろうとも、やっぱりこの仕事は辞められない。
そして実は一番、私自身が皆さんからエネルギーを頂戴している有り難さに気付くのです。
★この1週間のTOPICS★
●出張、出張、出張の日々。先週の出張WEEKに続き、今週は秩父長瀞、名古屋、いったん東京かえって静岡、仙台、そして大阪。名古屋の叫びたくなるような蒸し暑さから一気に肌寒い仙台に飛び、そして再びムワ~と熱気ある大阪へ。寒暖の激しさにはもう慣れっこ(笑)多くの皆様とご一緒でき、お話しでき感謝申し上げます。
●忙しいという言葉はいいたくないけれど、パソコンを開くことがままならず、これから仕事もキャッチアップします。関係者の皆様、待っててやってください!やっぱり寝不足は一番いけないですね・・・(反省)
●組織にとって、「仕組み」は中枢。何か問題があったときは、人ではなく職場環境、仕組みの見直しが重要。
●営業部女子課の夏の女子会2013東京に続き、いよいよ本日夜は大阪開催!大阪メンバーも徹夜状態であれこれ準備奔走中です。この学園祭のようなノリ、心がひとつになるっていいなぁ。今夜ご一緒する皆様、楽しみにしててくださいね!
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