夜明け前の奇跡、北アルプスと満月
2015年5月6日
GW後半は北アルプスでした。半年ぶりに会う山友だちと、雪の燕岳へ。雪、といっても今年はいつになく雪解けが進んだようでした。
山小屋では居心地のよさ、ホスピタリティ抜群だと噂の燕山荘に宿泊です。燕山荘はかねてから行ってみたかった小屋のひとつでしたが、期待通りの快適でした。
そこのご主人が食事時に言っていましたが、山にはストレスがない、何故ならばこの絶景を見ると日頃のストレスなんて一気に無くなってしまう、と話していたのが印象的でした。
iPS細胞の山中教授がマラソンで気分転換を進めた話は有名ですが、登山にもその効果はあるのだと感じます。だって、この大自然に身を委ねると、力を授けてくれないはずがありませんから。
そして、朝4時30分頃、外に出ると・・・夜明け前の奇跡が。
槍ヶ岳を中心とした北アルプスの山々の向こうに、まんまるい満月がぽっかりと浮かんでました。
満月、しかもこんな澄み切った空気、風なし、こんなコンディションは滅多に経験できるものではありません。
胸に迫る感動を味わいながら、振り返ると、今度は東の地平線に登るご来光。
遠くには、富士山、八ヶ岳、南アルプス(写真には載ってないけど)が望めました。
山岳信仰という言葉があるように、日本古来、山は神界として信仰の対象として尊ばれてきました。それは嘘ではないといみじくも思う、息を呑むほどの絶景でした。
心満たされながら、奇跡的に渋滞にも巻き込まれず、日常へ戻りました。こうして大好きな山に行かせてくれることに感謝しつつ、明日からも頑張ります。