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壊すことの大切さ

2014年7月23日

一度頑張って創り上げたものを「壊す」ことは、なかなか勇気のいることです。頑張って完成させた資料、良かれと思って声をかけたメンバー、見切り発車でスタートし既に走りかけている企画…。
けれどそんな時、どうしても忘れがちなのが「何のためにこれをやっているのか?」「どこを向いてこれを進めているのか?」という本質的な部分です。本質的なコアな部分を忘れて、既に巻込んでしまっているヒトやモノに向いて仕事をしていると、結局成果も三流止まりに終わります。
例えば私の趣味の登山では、遭難、悪天候、滑落という危険に常に晒されています。もしやこれは・・・と嫌な予感が少しでもよぎったら、迷わずに無理せず引き返すことを念頭に置いてます。たとえ引き返す時間が何時間かかっても。一瞬、既に進んでしまった道のりをもったいないと思っても、潜む危険のほうが何十倍も大きいからです。
実はいま進行しているとあるプロジェクトでも、日々云々議論しながら壊して作っての繰り返し。いつでもスクラップアンドビルドを恐れないことが、凡庸なアイディアの脱皮に繋がります。そして予定調和に終わらない驚きが感動を生み出します。私も日々の仕事に自戒していきたいと思います。
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今週も先週の九州、大阪、名古屋に続き移動ばかり。昨日は広島→羽田→札幌の縦断。羽田では乗り換え時間が数分しかなく、まあ端から端まで空港を走りまくりました(笑)息を切らして乗り込んだ札幌行最終便では、機内で3度も「濃霧の場合は羽田に引き返す場合があります」と勧告され(笑2)、無事に深夜過ぎに札幌市内ホテルに到着したときはホッと緊張が緩みました。札幌は今年の雪まつりの時以来ですが、ここに来れる幸せを噛みしめています。
 

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