国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院での、刺激的な学びの日々を終えて
2016年6月1日
国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院のプログラム、無事に修了しました。有意義で、刺激的で、かけがえのない学びの宝庫でありました。以下、学んだ点と感想を簡単にシェアさせてください。(詳細を書きたいところですが…気になる方は現地で学びましょうw!)
・今のビジネス、自分の立ち位置、日本が置かれている環境を客観的に確認するためにも、海外から俯瞰的に見ることは必須。
・AI(人工知能)、テクノロジーを「知る」ことからはじめよう。(※テクノロジーテーマは全授業において中心核をなしていました)
・イノベーションを創出するためには「根拠のない自信」が必要。(欧米はこの傾向が強く、日本やシンガポールは弱い傾向がある)
・日本はダメ、アジアはいい、といったAかBか? という価値判断をするべきではない。それぞれの地域は一長一短で、楽観も悲観もある。(※これはoxymoronという考え方)その地域の地理、経済(人口やGDP成長率、経済発展の規制や腐敗を含む)、政治、外交政策など多角的に知った上で考える。
・テクノロジーは進化し、人口動態や地球環境も変化する。過去の延長に未来はない。
・「シンギュラリティ」到来に向けて、私たちは「準備」しておくことが大切。(ちなみに私のファーストステップは、数学、物理学を学ぶことから!)
そして、何よりもコレに心を揺さぶられました。
①世界レベルの講師陣によるレクチャー(国家の元大臣が勢ぞろい。一番感銘を受けたのは、次期首相候補と囁かれているDonald Low氏。また、ここはHarvardのTED?と、みまがうばかりの、Ayesha Khanna氏のテクノロジー教育プレゼンがダントツでした)
②優秀すぎるクラスメートとの議論(人工知能の最先端を行く方、細胞レベルで人間知能を語れる方…)、そしてその人たちと繋がりを持てたこと。
濃厚な授業や議論は、ついていくだけで必死でしたが、かけがえのない経験は至福の喜びでした。この場を提供してくださった田村先生、分かち合うことを惜しみなく提供してくれ、温かく迎え入れてくれた仲間には感謝してもしきれません!
この体験を通じて、海外から俯瞰するマクロ的視野を拡げる機会となり、その結果もっと日本が好きになり、そんな私が日本にどう貢献できるのか?を真剣に考え、アクションへと導いてくれる大きな一歩となりました。世界レベルの先生方と日本の女性活躍についてディスカッションできた経験も宝でした。この糧を、お世話になっている皆さまに還元することが私のミッションです。
関与してくださったすべての皆さま、心からありがとうございました!
学校が終わった後、最終日は終日、現地で働く様々な方々と時間をともにしました。大手人材会社の責任者、人材育成会社を起業した女性、元リクルートの同僚で美容店を経営する女性社長、ASEAN全域で華僑ネットワークに強い事業家…。特に、プログラムを終えた後だったので、現場の生情報を理解するのにも、学んだ知識が役に立ち、より深いインプットになりました。チャンギ空港へ向かう前には、シンガポールの最強パワースポットといわれる、ブッダ・トゥース・レリック寺院(佛牙寺)にも寄り、今後の決意表明を自分自身に誓いました。
(シンガポール名物のチキンライスも食べました)