北アルプスの名峰・穂高岳に登頂してきました①
2013年8月12日
週末は待ちに待った、穂高岳登山行。北アルプスの盟主とも呼ばれるほど登山客には憧れの名峰だ。
上高地を出発点として、選んだコースは日本急登にも選出された重太郎新道という岩稜登山道。体育会系男子である山仲間・坂田公太郎さんとHさんの体力に追いつけるかが、まず心配だった。しかし目的地へ向かうテンションの高さと上高地の済んだ清流美に、心はまず和んでしまう。
同世代かつハードな山好きということもあり、爆笑は止まらない。お喋りしながら標高を稼いでいくものの、あまりもの急勾配に息が次第に荒くなる。一歩ずつ重くなる足も、無心で前に進むしかない。途中、これって本当に登るの~?と叫びたくなるようなほぼ垂直の鎖場や岩稜が続くが、これも登山の醍醐味と万歳したくなる興奮を体感する。
休憩のたびに周囲の秀麗な山容の美しさに、溜息が漏れてしまう。一歩踏み外せば断崖絶壁、けれど絶景に囲まれた小さな休み場は、何とも贅沢な空間だ。北アルプスならではの、切り立った崖と岩稜が並び、無数の登山客を虜にする魅力を存分に噛みしめる。
(後から知ったのだが、ここのコースは急登のため滑落事故も多いとのこと。くれぐれも要注意です)
当日は朝の1時起床の2時出発。眠さも体の疲労もすべて足に襲い掛かる。しかし登山の良いところは、とにかく前に進めばいつかは目的地にたどり着くこと。キツくたって、誰一人キツいなんて不満は漏らさない。だって、好きでこの道を選んでいるのだもの!だからこそ、前穂高3090mに登りつめたときはちょっと感動的であった。
前穂高の急斜面を足を踏み外さぬよう緊張しながら下山して、次なる目的地・日本第3位の標高3190mの奥穂高へ。ここからは、登頂したい執念で登り切ったという感じ。長時間かつ急登を潜り抜けたからこその達成は感無量そのもの。
興奮交じりに奥穂高山頂を後にして、宿泊場所の穂高岳山荘へ。ガクガクな足をこれまた精神力だけで動かしているような、不思議な感覚であった。
2日目は、さらに美しい絶景をご紹介します!こちらへ