プレゼンやスピーチの極意とは
2016年7月23日
今回の「東洋経済オンライン」の連載では、いつもと少し趣向を変えて、ビジネススキルをテーマにしました。先日、内閣府の「女性のチャレンジ賞」受賞にともないシンポジウムでスピーチをすることになり、思い切ってこの道の専門家・矢野香さんにトレーニングをお願いしてみました。すると、驚くほどの効果が表れたので、この感動を皆さんに知ってほしいと思ったのです。営業部女子課を紹介するために、これまで大勢の前で何百回とプレゼンしてきましたが、そのつど、時代の流れも、営業女子課そのものや私自身のステージも変化してきました。「今」だからこそ話せる、話したい想いや活動内容を、いかに大きなインパクトで伝えることができるのか。相手に響く言葉に載せて「伝わる」話し方をしたかったからです。
詳しくは、記事(http://toyokeizai.net/articles/-/128001?display=b)をご覧頂きたいのですが、特に印象に残った「プレゼンのコツ」は以下の2つです。
「ブリッジング」
小泉進次郎さんの例も出しましたが、聴き手の分析を最初にすることで、会場と一体となる。同じ経験を共有することで、距離がうんと縮まるというものです。
「15文字以内の、キャッチコピー」
想いが強すぎると、ついダラダラとした長文になりがちです。特に今回は、「営業女子の市場を現在の53万人から100万人の市場へ拡大していきたい」ことをアピールしたかったのです。すると、シンプルに「営業女子100万人で輝く社会を!」と繰り返すことで、聴き手の脳裏に刻み込まれたようです。強い言い切りで言葉を終えたのも、ポイントでした。
トレーニングを受けながら、返す返す、さすが矢野さんだと、心から敬服しました。ここでは明かせませんが、大企業の著名なCEOや大物政治家のスピーチトレーニングもしているだけあって、言葉選びの達人です。スピーチやプレゼンも、「やりっぱなし」で終わらぬよう、自分自身を客観的に見る「セルフモニタリング」にもチャレンジしながら、スキルアップしていきたいと思います。