“つい女の子”になりがちな働き方をバッサリ斬る!『大人の女はどう働くか?』
2014年8月24日
男性のように働くのではなく、けれど女の子のようでもない働き方。つまり「大人の女性」として何に気を付けどう振る舞っていくかの指南書です。これは私にとって久々のヒットでした。
なぜそんなに夢中になって読んだのかって?
それは冒頭にあった「自分を知るテスト」49項目を自己評価したところ、出た結果は以下の通りだったからです。
「改善が必要です。つい“女の子”になりがちな分野に注意してください」(本文より)
・・・結構、キビシイ(苦笑) 私、バッサリ斬られました(笑)
であれば、読破してお勉強するしかない!
ということで、移動中の新幹線内で一気に読破してメモメモ。アンダーラインしまくりです。
25年間、働く女性のキャリアアップを支援してきた著者はこう説きます。
これまで昇進を見送られたり、会議の席で無視されたりした女性たちを数多く見てきました。そこからわかったのは、彼女たちの態度や反応には共通点があるということでした。実は、どの人のみな、無意識のうちに自分の威信を損ない、キャリアの妨げとなるような言動をとっていたのです。
なぜでしょう?
原因の一つは社会通念にあります。女性は幼いときから「幸せと成功を手に入れるために、礼儀正しく、口調は優しく、従順で、他人の気持ちを優先するようでありなさい」と求められます。
・・・つまり女性は、大人の女にふさわしい態度をとるよりも、”従順な女の子”でいるほうが楽なのです。成長してからもなお、しばしば女の子のようにふるまうのはそのためです。
(本文より)
本著を読み進めて、痛い程共感し、現実がズシリと響き、自分の言動を改めようと開眼しました。
自分の点数の低い分野から読み進めることもできます。
女性ならではのおもてなしだとか、感性だとか、強みばかりを発揮するのは大切な一方で、上に行けば行くほどそれだけでは武装不足。
「ビジネスは試合」
「会議での発言を躊躇していないか」
「専門用語に疎くないか。ROIや純利益について説明できますか」・・・
など、メンターが語りかけてくれるような101の教えのオンパレード。
これはアメリカだからちがう~、と片付けるのではなく、「世界基準」という教養視点で読み進められます。
どちらかというと、もっと社会で活躍したい女性や仕事欲のある女性、プロフェッショナルを目指す女性にお勧めです。男性からのプレゼントにも!
アベノミクスではかの有名な202030(2020年までに指導的立場にいる女性を30%に)や、4000社ある上場企業に女性役員数や比率を有価証券報告書にて開示することを義務とする改正案を発表しました。まさに女性バブル到来の世の中、そうはいってもという「現実」の狭間でどう女性リーダーたちはサーバイブしていくかが焦点になりそうです。(かくいう私も決して他人事ではありません…)
ちなみにこの本の発行元は、私も大ファンの海と月社さん。「サーバントリーダー」「ポジショニング戦略」など、名著しか出版しない本当に素敵な出版社さんです。
社長の松井さん、毎度素晴らしい御本を心より有り難うございます!
『大人の女はどう働くか?』 ロイス・P・フランケル著 高山祥子訳
海と月社
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