「地方創生」コラムの裏話(徳島行脚)
2016年6月16日
今回掲載し好評いただいている、東洋経済オンラインのコラム「地方創生」(http://toyokeizai.net/articles/-/122863)に関して。2012年に営業部女子課の徳島支局誕生をきっかけに(これも、現理事の笠井誉子さんとの運命的な出会いあったこそ!)、何度も何度も訪れている徳島県。今回は、以前も訪れた神山で、また違う神山の一面を、この地で地域マネジメントを手がける、祁答院(けどういん)弘智さんから教えていただいたり、初の牟岐(むぎ)町、西阿波へ足を運んだりと、休む暇もなく、盛りだくさんの2日間でした。
その2日間の様子を、少し紹介します。今回は、主に昨年のWAW!2015(そのときのレポート)で繋がった仲間たちと、行動を共にしました。です。理事の笠井さん(徳島在住)、地元NPO「ひとつむぎ」の大西さんにリードいただきながら、昨年のWAW!ユース登壇者であった、慶応の現役大学生でmanma代表の新居日南恵ちゃんと、現JAICAの水上友理恵ちゃん。2日目からは、WAW!当時は外務省にいた赤木さんもジョインしました。徳島地元の高校生も2日間一緒に行動し、若きティーンパワーに触れる楽しい時間でした。
工房「山姥」は、古民家を改造した、心休まる場所。とにかく、地元の山菜をふんだんに使ったお食事が絶品でした。
牟岐町でたっぷりと、「徳島HLAB」と「ひとつむぎ」という若い力が町を変えた事例を聴いたあとは、2時間かけて徳島市内へ戻ります。夜は、営業部女子課徳島支局の勉強会でした。今回は、一般のみなさんにも開放したオープン勉強会で、地元の高校生、大学生も含めた30名の方々にお集まりいただき、大盛況でした。
2日目は、今度は再び2時間くらい?時間をかけて西阿波へ。コラムにも登場した、ハレとケデザイン舎にお邪魔します。廃校になった学校をリノベーションして、珈琲店や宿泊施設がオープンされたそうです。どこか、懐かしい雰囲気。
最後は、コラムには書ききれなかったウマバー UB1です。こちらも、廃校になった小学校がリノベーションされて、宿泊施設になりました。利用者の多くは観光客ではなく、7割以上が海外からのクリエイター。air bnb を通じて、この山奥に世界中からクリエイターが集まるそうです。このように、大きな桜の木がそのまま生かされて、空中に茶室が建てられていたり、絶景を見渡せるお風呂、くつろぎスペースがあります。
ウマバーの百々さんも、ハレとケデザイン舎の植本さんも、もともとは東京からの移住者です。県外からきた「異分子」が、その地にもともとあった「資源」とうまく融合したら、こんなにも独創的な場所になるのですね。一同、感銘を受けました。
2日間、休む暇なく、車内でもずっと喋りっぱなしで、我ながら、どこにこんなパワーが眠っていたんだろう……と思うほど、賑やかに過ごした私たち。美しい徳島と、そこに秘められた地域パワー、今まで見てきた徳島とはまた異なる徳島を発見できました。
そして、最後に。
編集上、入れられなかった私なりの「地方創生」に関する考えを綴ります。
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私は今回、目の前にあることに地道に取り組み、小さくても確実な変化を起こしている人たちとお会いして「地方創生の、具体的な形」を、ハッキリ見ることができました。初めからあったものを活用し、地元の人たちが力を合わせて、時間をかけて少しずつ、成果を出していました。
これは、ビジネスの現場や、私たちの日常にも通じることだと思います。
私自身、営業部女子課の活動を地方で続けています。
今でこそ、地方によっては、イベントに100名以上の参加者を動員することができるようになりましたが、ここに至るまでには、地元の支部のメンバーが、長い時間をかけて大切に育て上げたネットワークがあり、彼女たちのたぐいまれなる努力があるからこそです。地元のメンバーと、営業部女子課の本部が互いの強みを双方向でぶつけあって、良いチームワークが組成され、ようやく新しい取組みが奏功してきたのだと思います。失敗も、歓びも共有し、何年間もの信頼関係を経て、やっとのことです。
勉強中の身ではありますが、私たちも「地方創生」の種まきができるように、考え動いていきたいと思います。
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取材に同行案内いただいた、一生の同志・笠井さん、大西さん、ご一緒させていただいたみなさん、ありがとうございました!