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Chulu Far East登頂!(ヒマラヤ登山)

2019年5月5日

Chulu Far East 6059m (6429m)登頂!

4月29日。 朝7時24分。山頂まで、あと10歩。9、8、7……。
ラストは感極まってしまい、泣きながらのサミットでした。
高所に大変弱い体質で、思い返せば過去の海外登山は高山病で撤退ばかり。だからこそ今、この頂を踏めるのが奇跡のように嬉しく、胸がいっぱいで……。

ついに踏みしめた山頂。ヒマラヤ山脈の大パノラマ。とてつもないサポートをしてくれた現地シェルパのサンタマンさんたちに感謝しながら登頂を喜び合いました。

今回は高所順応が上手くいったのが一番のポイントでした。出国前は低酸素トレーニングを通常の2倍繰り返し、高山病にかかりやすい夜間の睡眠検査も実施。入山後も、順応を重視してじっくり、ゆっくり進む行程を選びました。お陰様で、5000mを越えてからも、spO2は85-90をキープし、自分でも驚くほど頭痛も吐き気もなし。これまでの失敗が活きた山行でした。まさに「山に受け入れてもらえた」という感覚です。

標高を上げるたびに、身体は汚く黒くなる一方(遠征はテント生活のためシャワーはなし、日差しは痛いほどの強さ)、しかし心は幸せで満たされていました。見渡せば景色は筆舌に尽くしがたい美しさ。6000m手前からは酸素が薄く、3歩進んでは息が苦しくて立ち止まるという超スローペースでしたが、あまりに偉大なヒマラヤの山を登れていることの幸せを感じ、一歩一歩が本当に楽しくて……。

ベースキャンプに下山後は、サミットまでの緊張から解放され、眠りこけました。もうspO2計らなくていい、もう体調を気にしなくていい、もう1日水を6L飲まなくていい……!

すべては、仕事でお世話になっている皆様のご理解やご支援、山関連の皆様からいただいた応援やアドバイス、現地のコスモトレックさんと最高の現地シェルパチーム(サンタマンさんの順応行程と気遣いは見事! コックのミンマさんの日本食が超絶美味しかった!)のお陰です。すべての大切な皆さまの名前をここには書ききれませんが、本当に感謝しています。そして一番身近で見守ってくれた家族にもお礼を言いたいです。

やっと、人生初の6000m超えです。

チュル山は、今年は雪が多く、ベースキャンプもハイキャンプも雪の上。クレバスも例年より少なめとのこと。途中、氷の壁も一部あり、ミニアイスクライミング的な要素も楽しめました。天候にも恵まれ、本当に良い山でした。

この不思議な魅力に取り憑かれ、次なるヒマラヤ山へ、挑戦の夢もできてしまいました。こんなにも素晴らしい山に登らせて頂き、感謝、感謝です!

※チュルファーイーストの標高は、地図等によって異なるため、正確な標高は統一されていません。

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