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私たちは、死ぬまで一生、成長や変化し続ける生き物なのだ

2019年8月19日

※本記事は2019年8月19日当時の、日経xwoman Terraceアンバサダーブログに投稿された内容です。
 日経xwoman Terrace(アンバサダーブログ)のサービス終了(2025年6月末予定)に伴い移転された内容です。

私たちを取り巻く社会環境は劇的に変化している。その流れの中で、私たち一人ひとりが幸せに生き、働くことを模索する中で、「学び直し」や「リカレント教育」への関心は高まっている。

そして、専業主婦から道を拓いた実践例として、こちらの記事は私たちの背中を押してくれる。
「何かをするのに年齢は関係ない」
と。

私は、主に働く女性のキャリアデベロップメントに関する仕事に従事している。
私が客員研究員として務める筑波大学「働く人への心理支援開発研究センター」では、『人は、いつでも、いつまでも発達できる』という理念を掲げている。
これは、人は何歳になっても、様々なライフステージや人生のトランジションを経ながら変化し成長する過程を表現している。

つまり、私たちは、死ぬまで一生、成長や変化し続ける生き物なのだ。

かくいう私も、大学卒業後の人生は専業主婦からのスタートであった。

世の中の勝ち組キャリアとは全く無縁の、毎日が子育てと家事のルーチン続きの地味で、何も強みもとりえもない、ただの人であった。働く意義なんて、まったく考えたことも、触れたことさえもなかった。

そんなある日の午前中。部屋の掃除器をかけながら、ふとTVで見た「ある主婦の物語」。
そのTV番組では、一人の主婦が自立し、働き始めてキャリアを手に入れる過程が放映されていた。
その姿がとてもとても羨ましくて。そこで私は瞬間に思って行動してみた。
「私も、こんな女性のように生きたい!」、と。

その後、私はひとり親となり、最初は「子供を養育するために、働かざるを得ない」状況であったが、やっぱり仕事を始めると見えてくるものがあった。
悔しいことも多くあったが、いつしか「働く喜び」を内的に感じられるようにもなれた。

そう思えば、「あの時、あんな時間もあった」「空虚な気持ちだった」「先が見えない不安があった」のような出来事も、振り返れば必ず意味を見いだすことができるのだと、感じられるようになった。
そう、著名なSteve Jobs のコネクティング・ザ・ドッツの考えだ。

『人は、いつでも、いつまでも発達できる』
こんな考えからキャリアを捉えると、また新たな景色が見えるのだと感じる。

子育て終了後、趣味の登山に没頭している。写真は今年の春に訪れたヒマラヤ遠征にて。
子育て終了後、趣味の登山に没頭している。写真は今年の春に訪れたヒマラヤ遠征にて。

※本記事は2019年8月19日当時の、日経xwoman Terraceアンバサダーブログに投稿された内容です。
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