「内閣府子ども・子育て会議」に出席してきました
2017年9月11日
第31回「内閣府子ども・子育て会議」に出席してきました。(本年度より委員を拝命しています)
子ども・子育て会議について:
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/index.html
沢山ご報告したい点があるのですが、内容が盛りだくさんなので、特にお伝えしたい点をピックアップしてシェアします。
・喫緊の課題である、待機児童の解消について。政府が示す「子育て安心プラン」は、H32年度末までの3年間で、待機児童ゼロを目指します。そのために必要なのは受け皿、約22万人分の予算を確保。その後は、H34年度末までに、約32万人分の受け皿を整備。これは女性就業率80%に対応できる数字だそうです。
・待機児童に占める割合は、1~2歳児が7割超。その受け皿づくりを強力に推進します。地域別に見ると、待機児童200人以上の地方自治体(H29.4時点)は1位が東京都世田谷区、2位は岡山県岡山市、3位は東京都目黒区、4位は千葉県市川市と、都市部に集中(全体の72%)しています。
・受け皿を確保するための支援内容は「企業主導型保育事業」や「保育人材確保、処遇改善を踏まえた保育士キャリアアップの仕組み」などです。H30年度の概算要求にも保育園などでの業務改善を目的とした、ICT導入費用が新設で試算されています。これらの点は評価する意見が多かったです。
今回、参加して改めて感じた問題点があります。
子どもと保護者が大切な愛着形成(アタッチメントと呼ばれ、愛着形成があることで子供は安心し幸せに育っていくとされている)を育む時期と、働く親がワーク・ファミリー・コンフリクト(育児等家庭と仕事との両立葛藤)で悩む時期が、合致してしまうという現実です。
働き方改革、多様性推進のためには、このような子育て支援を含めた、あらゆる視点からの社会変革が必要ではないでしょうか。
私自身、20年の子育て経験を振り返ると、仕事との両立で様々な葛藤がありました。沢山の親御さんからも、それぞれの悩みを聞きます。息子が成人し、子育てがひと段落した今だからこそ、保護者の立場から社会のお役に立てればと、今回お引受けすることにしました。
子どもたちの明るい未来を創ることは、私たち大人の使命だと思っています。あらゆる子どもたち、親、関係者が救われる社会に貢献できますよう、皆様には今後ともご指導願いたいと思っています。